今日の日経新聞朝刊5面の記事より

厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は6日、2006年10〜12月期の運用実績を発表した。運用利回りは3.08%で、2兆3795億円の運用収益を確保した。年末にかけて国内外の株式が好調だったため、7〜9月期に続き黒字となった。06年4〜12月までの運用状況を通算すると、運用利回りは3.63%、運用収益は2兆7372億円。

以下は「貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント」 (北村慶 著)の文章から引用・・

数年前に年金積立金を巡って大きな議論があり、そのうちの一つが年金資金の運用方針に関わる問題点で、「私たちの年金の積立金が株に投資され、大損している」「運用経験のない官僚に株式運用をさせるなんておかしい」といった批判があった・・・・・。

当時(2003年3月末時点で)は確かに株価が大きく下落していて、累積損失額は約6兆円だったが、その後約2年半で6兆円の損失は取り返され、逆に約5兆円の利益を生んだ・・・・。しかし、マスコミは年金の不安は煽っておいて、その後の利益については何のフォローもなかった。法律によって公共性が認められ、外資からの買収にも認められているテレビやその他マスコミは、事実をきちんと伝えるという使命がある・・・・。

・・・・・公的年金の運用実績を新聞で見るたびに、この本を思い出します。

公的年金は順調に運用されているし、国内外株式を約20%保有し運用しているからこそ、3%以上の運用益を上げることができたことがわかります。

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵