isoさんからいただいたコメントをもとに、もう一度ゼロクーポン債について考えてみました。
債券はあらかじめ決められた利率の利払い(クーポン)がありますが、そのクーポンがない替わりに、価格が下げられているのが「ゼロクーポン債」だと理解しています。
例えば、30年後に償還される5%のゼロクーポン債は24万円で売られます。毎年5%の複利で増えていけば、30年後に約100万円になる。(為替の変動を除く)
30年後償還の4%のゼロクーポン債は31万円で売られている(30年間4%複利で増え続け100万円になる)し、10年後償還の5%のゼロクーポン債は62万円(10年間5%複利で増え100万円になる)で売られています。
そのゼロクーポン債の利回りが何らかの要因(アメリカの長期金利の低下・利下げ・債券への資金流入など?)で下がるとどうなるかというと・・・・・
最初の例で出した「30年後償還の5%ゼロクーポン債」で考えます。
24万円で買ったけど、買った直後に、長期金利の低下の影響を受けて、ゼロクーポン債の利回りも低下している!・・とします。 しかも2%に!
・・・・・利回りが下がるということは、
残りの30年で、2%の利回りで100万円になる債券に変わってしまったというわけなので、債券価格は56万円に上昇してしまいます。つまり価格が上昇。倍以上になってしまいました。
では、その債券を売らずに30年間持ち続けたらどうなるかというと、30年後には100万円になります。どんなに利回りが変動しようと(価格が上下しようと)ゼロクーポン債は100万円に収束していきます。
それなら、保有しておいてもいいのでは?となりますが、この時点ではもう30年間5%ずつ増える債券ではなく2%ずつ増える債券になっているので、その2%の債券を保有したいかどうか、だけの問題になると思います。
まだまだ金利は下がると予想するので現時点での2%の債券は得!との考えなら保有。今後金利は上がっていくとの予想なら売却。
それとゼロクーポン債は税金の問題があります。
償還日まで持ち続けると、雑所得となり差益に20%課税されます。24万円で買って100万円で売るということは76万円の利益で、その76万円の20%・・・15万2千円が税金としてとられます。
途中売却は非課税。(ただし50万円以上の利益の2分の1には課税される。だから利益は50万円以内に抑える)
・・・・・税金のことは、ちょっと置いといて、現在の金利低下と円安による為替差益がダブルで効いて、価格が上昇したので、私は売却を進めています。売却を続けている現在でもさらに金利は低下しているようで、まだ保有しているゼロクーポン債の価格は高騰しています。
何があるかわからない(急激な円安、価格の暴騰など)ので、少しは保有し続けるつもりです。残り380万円ほど持っています。
※注 ゼロクーポン債は償還日に10000ドルになります。ややこしいので「100万円」などとすべて円で計算しています。
債券はあらかじめ決められた利率の利払い(クーポン)がありますが、そのクーポンがない替わりに、価格が下げられているのが「ゼロクーポン債」だと理解しています。
例えば、30年後に償還される5%のゼロクーポン債は24万円で売られます。毎年5%の複利で増えていけば、30年後に約100万円になる。(為替の変動を除く)
30年後償還の4%のゼロクーポン債は31万円で売られている(30年間4%複利で増え続け100万円になる)し、10年後償還の5%のゼロクーポン債は62万円(10年間5%複利で増え100万円になる)で売られています。
そのゼロクーポン債の利回りが何らかの要因(アメリカの長期金利の低下・利下げ・債券への資金流入など?)で下がるとどうなるかというと・・・・・
最初の例で出した「30年後償還の5%ゼロクーポン債」で考えます。
24万円で買ったけど、買った直後に、長期金利の低下の影響を受けて、ゼロクーポン債の利回りも低下している!・・とします。 しかも2%に!
・・・・・利回りが下がるということは、
残りの30年で、2%の利回りで100万円になる債券に変わってしまったというわけなので、債券価格は56万円に上昇してしまいます。つまり価格が上昇。倍以上になってしまいました。
では、その債券を売らずに30年間持ち続けたらどうなるかというと、30年後には100万円になります。どんなに利回りが変動しようと(価格が上下しようと)ゼロクーポン債は100万円に収束していきます。
それなら、保有しておいてもいいのでは?となりますが、この時点ではもう30年間5%ずつ増える債券ではなく2%ずつ増える債券になっているので、その2%の債券を保有したいかどうか、だけの問題になると思います。
まだまだ金利は下がると予想するので現時点での2%の債券は得!との考えなら保有。今後金利は上がっていくとの予想なら売却。
それとゼロクーポン債は税金の問題があります。
償還日まで持ち続けると、雑所得となり差益に20%課税されます。24万円で買って100万円で売るということは76万円の利益で、その76万円の20%・・・15万2千円が税金としてとられます。
途中売却は非課税。(ただし50万円以上の利益の2分の1には課税される。だから利益は50万円以内に抑える)
・・・・・税金のことは、ちょっと置いといて、現在の金利低下と円安による為替差益がダブルで効いて、価格が上昇したので、私は売却を進めています。売却を続けている現在でもさらに金利は低下しているようで、まだ保有しているゼロクーポン債の価格は高騰しています。
何があるかわからない(急激な円安、価格の暴騰など)ので、少しは保有し続けるつもりです。残り380万円ほど持っています。
※注 ゼロクーポン債は償還日に10000ドルになります。ややこしいので「100万円」などとすべて円で計算しています。
確かに、改めて説明されると今売ってもっと利回りの良い株式などにするのも意味ありますね。
今後も、色々な記事を楽しみにしています。今回は、有難う御座いました。